体力調査で福井が1位2010年12月17日

 久々に福井自慢カテゴリーです。昨日、小中学生の体力調査(テスト)のニュースがあり、福井県がトップだったと知って、おー、それはびっくり。それならちょっと書いてみようかと。別にぼくが1位になったわけじゃないんだから、自慢してもしょうがないんだけど。
 学力でも体力でも、福井と秋田がいつも上位を占めているようです。地味な福井県は、地味な部門でときどき一位をとってたりします。こんなニュースが出ても、あいかわらず福井の認知度は低いのが現状です。
 それでも、こういう調査で上位に定着すると、教育委員会やら教師たちもランクを下げるわけにはいかなくなって、ますます必死になっているのではないでしょうか。

 教育委員会が力を入れて指導していることも、もちろんトップになる理由の一つでしょうが、他に考えられる要因として、環境があるだろうなと思います。僕が思いつくのは、次の二つです。1)人口に対して土地が広い。2)テレビやゲームなどの娯楽が都会に比べて圧倒的に少ない。

 児童・生徒の一人当たりの学校の面積が、福井県は全国一なのです。おそらく秋田県もトップ3に入っているんじゃないでしょうか。体を動かす環境が自然に整えられているということです。学校でものびのびと体を動かせるし、また、自宅から学校までの距離が遠い(しかも都会のような電車通学ではなかったりする)ことも、歩かざるを得ない(あるいは自転車に乗らなければならない)理由になるでしょう。みんながみんなではありませんけど。
 福井というのは何にもないところなのです。無駄な空間が多い。帰省するたびにそのことを感じます。でも、その無駄が人の体にも心にも大切なのですね。時間も空間も、効率性を求めてどんどん埋めていくと、人間にとってかえってよくないんじゃないか、というのが僕の持論です。

 それから、娯楽のなさ。福井で見られるテレビチャンネルはぼくが中学生だった1968年以来、ずーっと4つだけです。今はケーブルなどでたくさんの番組を見ることができるでしょうが、それでも本当に少ない。文明の娯楽はきわめて少ない。世間的な意味でのつまらなさが、運動の機会を増やすことは確かなようです。
 今でもよく覚えていますが、ぼくが大学に入った最初の年、鎌倉出身の先輩が「福井はテレビが4つしか見られないの? つまんないでしょ」と言ってました。「そんなことありませんよ」と答えました。ぼくは正直ぜんぜんそんな風に思っていなかったのです。文明の娯楽が少なかったおかげで、スポーツが苦手でも、それなりの運動はできていたことは確かです。

 今は福井も随分変わっているでしょうが、案外こういうところはずっと変わらないでいて、無意識のうちに福井人の体や心に影響を与えているというのは、あながち僕の勝手な思い込みではないだろうと信じてるんですけどね。
 まとまりのない文章になりました。他にもいろんな要因が考えられるだろうから、それはまた日を改めてお話しします。

東尋坊へ2009年08月13日

人の小ささと断崖の大きさ
 里帰りのときに東尋坊へ行ってきました。福井出身にもかかわらず、ここへ行ったのは約40年ぶりです。小学校の時の遠足以来。そんなものですね。中途半場に近くだと、行こうと思えばいつでも行けるさと思って、ほったらかしにしてしまいます。
 東尋坊も福井を代表する観光地ですが、俗化してしまったと聞いたのはずいぶん昔だったような気がします。足が遠ざかっていたのは、そんなことも理由の一つだったのでしょうが、久しぶりで行ってみると、なかなかよかった。
 全国でも有名な自殺の名所。柵がないので、崖っぷちまで行けます。ぼくも周りの人たちと同じように行ってみたのですが、最初は何とも感じなかった岩場が、縁の所に来るとほんとうに断崖絶壁になっているのがわかり、とたんに足がすくみ、すぐに引き返しました。眼下の水面をのぞき込む度胸はまったくなし。やっぱり東尋坊はすごかった。遠くで眺めているだけではその怖さはわかりません。
 場所によっては下まで降りて、緑色に見えるきれいな水やカニや魚を観察できたりして、なかなか楽しめます。

 来年は永平寺に行こうと家族で話し決めています。そこも近いのにずっと訪れていない場所。

白山を望む2009年04月22日

遠方に輝く白山
 先週、母親の介護で帰省していました。前の週に母は近所で転倒し、右足大腿骨骨折で福井県立病院に入院、手術を受けたのです。お見舞いと事務的な用事をする必要がありました。手術には立ち会えず、ぼくが母に会ったのは3日後。遠距離介護の難しさです。写真は病院の9階の窓から撮影した白山です。
 2泊滞在したのですが、最初の日は今にも雨が降り出しそうな肌寒い天気で、景色はほとんど黒い雲に覆われていました。しかし、2日目、3日目と天気は次第に回復し、東京に戻る日には、雲一つない、くっきりとした青空になりました。なんだか得したような気がしましたね。一緒に見た母も喜んでいましたが、認知症が進んでいるから、きっと5分後には、見たことを忘れていたでしょう。
 白山は、福井、石川、岐阜にまたがる(厳密には富山にもかかる)連峰で、最も高い嶺で標高2702m だそうです。福井県のどの学校の校歌にも必ず白山は登場します。確かに、天気さえ良ければどこからでも見えます。でも、ぼくは子どものころから、白山を眺めて取り立てて何らかの思いに浸ったことはありませんでした。多くの人たちと同じく、ふるさとを意識するのは、離れて暮らすようになってから。登山をしないぼくは、今も遠くから眺めるだけですが、それでも久しぶりに見る白山(フランス語ではモン・ブラン Mont Blanc ですね)は美しく輝き、どこか懐かしく感じられました。

体力と学力2009年01月22日

 全国の小中学生の体力テストで、福井が上位に入りました。小学5年では男女とも1位。中学2年では男女とも2位。福井県はマイナーな地方で、しかもシャイな県民が多いから、全国的には知名度が低いのですが(いや、最近は小浜市が脚光を浴びてるぞ)、意外なところで全国1位っていうのが結構あるんですね。
 ざっと思い出すだけでも、生徒一人あたりの学校の床面積、めがねの生産量、社長の数、人口に対する車の所持台数(これはつまり福井がいかに田舎であるかを示している)。こういった項目がすべて全国1位です。
 昔行われていた暮らしやすい県の調査では、北陸三県が常に上位3つを独占していました(毎年最下位だった埼玉県の故土屋知事が、こんなのは無意味だと怒って、調査は中止になったといういきさつがあります)。学力テストでは秋田県などと並んでやっぱりベスト3に入っている。長寿でも上位に食い込んでいるけれど、近年は少し下がっているのかな。
 まあ、そんなふうに地味にがんばっているのが福井県なのであります。ぼくたち夫婦も福井県人だから、地味さ加減は都会に何年住んでいても変わりませんねえ。
 夕べのNHKニュースで、子どもたちの運動能力が衰えていることに関して、健康の問題だからもっと真剣に考えなければいけない、と言っていましたが、ことは健康だけでなく、考え方や生き方全体に及ぶことを、私たちはもっと認識した方がいいだろうと思いますよ。そうすると、体を動かすことにもう少し真剣になるのではないでしょうか。

ノーベル賞の南部陽一郎さん2008年10月08日

 ゆうべテレビを見ていたら、ノーベル物理学賞に日本人が3人も受賞したというニュースが流れて、びっくり。いやあ、めでたいめでたい。シンプルに日本を誇らしく思いましたが、しかし情けないことに物理学の世界はさっぱり分からず、どの名前も全く知りませんでした。
 ところが、個人的にもう一つびっくりしたことが。今日のお昼のニュースで続報が流れ、3人の出身校が取材されていました。そしたら、南部陽一郎さんの出身高校(当時の旧制中学)がなんとぼくの母校だそうで、画面に登場したんですよ。え、福井出身?
 すぐにインターネットで調べたら、この方、東京出身なんだけど、幼少の時、関東大震災でお父さんの実家がある福井市に引っ越したらしいのです。記事を読むと、小学校もぼくと同じ。さらにこの方のいとこは、ぼくも小さい頃からなじみのある近所の耳鼻科の先生。へえー。じゃあ、あの辺で遊んでたんだ……。
 まあ、ぼくは高校ではまったくの落ちこぼれだったし、中でも理科だの数学だのは超不得意科目。ちんぷんかんぷんの無縁な世界でした。同じ学校出身とは言っても、南部さんは年代的にもレベル的にも雲の上の存在ではありますが、思わぬ共通点を見つけたものだから、急に親近感が湧いてきました。こんなところからノーベル賞科学者が出てきたか、と凡夫は感慨を覚えるのでありました。
 よし、今度ブルーバックスの著書『クォーク』を読んでみるか(分かるわけないって)。

福井の黒龍2008年08月04日

 福井に帰省していたとき、地酒を買いました。永平寺の近く、松岡市にある「黒龍」。ここのお酒はみんなにお勧めしてます。酒蔵はぼくの実家と妻の実家をつなぐ国道のちょうど中程にあるので、実は近くをよく通っていたのだけれど、実際に行ったのは今回が初めて。
 お店がやたらかっこいいので、写真を撮ってきました。伝統を感じさせますね。玄関を入ったところ(土間っていうのかな、三和土って言うのかな)も江戸時代の風情を思わせる落ち着きのある造りになっています。でも、戸が開くときのチャイムはまるっきり今風の、どこにでもあるものなので、せっかくの風情を半減させてしまっています。もう少し味わいのある音だといいのに、と思いました。
 さて、お酒はほんとにうまい。お手頃価格からすごく高いのまでいろいろありますが、吟醸酒は、味がとても柔らかくて上品で繊細。3年ほど前に初めて飲んだとき、えっ、こんなにおいしい日本酒があるんだ、と思いました。以来、ファンです。
 そしてパンフレットによれば、ここのお酒は福井の料理と一緒に飲んでほしいとのこと。確かにカニやら甘エビやら大野里芋と食べるとおいしそう。僕が最初に飲んだときも、鯖か何かの焼き魚を食べながらだったと記憶しています。
 日本酒というと、新潟、山形、伏見、灘あたりが全国的には人気があるのでしょうが、福井にもおいしいお酒はたくさんあります。
 別にぼくは黒龍から宣伝を頼まれているわけではありません。いいものはいい。他にも郷土、福井の自慢はおいおいやっていこうと思います。