創立記念演奏会2013年04月21日


手描きのパターンとの組み合わせ

 またまたご無沙汰してしまいました。ごめんなさい。
 野方町教会の創立記念演奏会が今年も開かれます。
 今年はソプラノの本宮廉子(もとみや・きよこ)さん、チェンバロの坪井香野(つぼい・かやの)さん、チェロの十代田光子(そしろだ・みつこ)さんによる演奏です。
 チェンバロ演奏は数年前にも当教会でやっていただきました。今回は演奏者が異なりますが、生のチェンバロ演奏が聴ける機会はめったにないので、楽しみです。オーディオ機器がどれだけ発達しても、生で聴く楽器演奏は音の質が全然違いますね。歌声も違うし。
 お時間ありましたら、ぜひお友達やご家族とお誘い合わせの上、おいでください。入場料無料です。

 さて、デザインの話をさせてください。
 毎度、チラシのデザインは、アイデアを思いつくまでが本当に大変です。いったん方向性が決まれば、あとは、作業時間がある程度読めるのですが、無の状態はいつも苦しみの中です。
 今回のチラシ、自分としてはこれまでの制作したものの中では気に入っている作品です。明朝体のタイトル文字に飽きていたので、もっとシャープな感じにして、でも冷たくならないものにしたいと考えました。
コンピュータに頼るだけのデザインやイラストは薄っぺらになります。それは極力避けるように心がけています。手作りのタッチを込めないと面白くありません。人間や自然が感じられるデザインやイラストでありたいというのが、ぼくの基本方針です。
 新緑の季節なので、陽を浴びる木の葉のイメージを出しました。最初、インターネットで無料の木の葉の写真をダウンロードし、コンピュータ処理してみたのですが、実に実につまらなくなりました。で、方針変更。水彩絵の具で、クレーの絵のようなパターンをていねいにつくっていったのです。時間はかかったけど、色を塗っていてとても楽しく、思い描いていたようなイメージに仕上がりました。
 ぼくはやっぱりクレーが好きなのだと思いました。彼の絵には旋律やリズムと言った音楽があります。だから演奏会のチラシにはクレーのタッチがピッタリですね。

野方町教会クリスマスイブ賛美礼拝&コンサート2012年12月06日


娘の作品

 恒例の野方町教会クリスマスイブ賛美礼拝&コンサートです。今年はいつもの3人の出演者に加えて、リコーダー演奏者も登場。一段と楽しいコンサートになりそうです。hiiragi さん、しばらくご無沙汰してますが、来てくださらないかな。
 チラシデザイン、今回は娘が担当しました。僕がこの時期、時間がとれなかったので、助かりました。従って、作業には一切関わりませんでした。できあがったのを見て、ちょっと感想はあるけれど、まあいいか。

被災地支援Tシャツ2011年12月03日


デザイン2種類

Tシャツの色の種類

 日本基督教団西東京教区から、東日本大震災被災者支援Tシャツを販売することになり、デザインを担当させていただきました。最初に話が来たのが10月末、それから1か月以内にデータを仕上げるというものすごい急な仕事で、他の仕事も抱えていたため、スケジュール 的にはかなりハードでしたが、先月末にデータを予定どおり無事、入稿しました。
 Facebook ではすでに 6日前(27日)に報告しました。Tシャツの製作は韓国の会社。生地がなかなか丈夫で、安くてお買い得です。納品は今月20日の予定です。どれも1枚1500円。

 簡単にデザインの解説をいたします。
 上の切り株の絵は、イザヤ書11章、エッサイの株とイメージを重ね合わせ、倒れた切り株から伸びてくる、復興の希望を表しています。これが今後、西東京教区の被災者支援のシンボルマークになるかもしれません(そういう意見が出ています。決定ではありません)。
 下の花の絵は、サムエル記3章10節より。「僕(しもべ)は聴いています」を下敷きにして、被災者の声(と神様の声)に耳を傾けることで寄り添う姿勢を表しています。視覚的には「ルビンの壺」をモチーフに、対話の顔と希望の花を表しています。
 自分としてはできあがりに満足しています。自己満足に陥らず、なるべくみんなに着てもらえる絵柄を作ったつもりです。
 現物が届いたら、また掲載します。

印刷博物館、めっちゃ面白かった2011年02月17日


活版印刷機

 今日、息子と印刷博物館へ行ってきました。飯田橋近くにあるトッパン小石川ビルに入っている博物館です。
 グラフィックデザインやイラストの仕事をやっていくためには、当然、印刷の知識を身につけなくてはいけないのですが、実際に印刷所で作業を見たり、自分でやってみたりというチャンスはめったに得られません。今までに1、2度かな、見学したのは。もっと印刷のことを勉強したいと、いつも思っています。
 この博物館へ行ったのは初めてだったのですが、こんなに面白いのならもっと早く行っておけば良かったと思いました。

 展示物も興味深いものがたくさんあるのですが、目玉は、ワークショップ。活字で自分の好きな文を組んで、活版印刷機(上の写真)で印刷するのです。季節ごとに作るものが違うのですが、今は栞(下の写真)。
 活版印刷には数年前から興味を持っていたのです。オフセット印刷が主流の今では、ほとんど廃れてしまったかに見える印刷技術ですが、コンピュータ時代の印刷では味わえない温かみがあります。何よりもあの「印圧」。プレスのあとが残って、文字や図柄がわずかにへこんで見えるでしょう。昔の印刷物はみんなあんなふうになっていたのですよ。

 たった18文字を組んで印刷するだけですが、栞に刷り上がったときには、参加者全員、「おー!」と感激していました。ぼくも感激。手作りの味わいですね。ところで、息子は「論語」の文句を選んだのですが、一文字、活字がありませんと係の人に言われて別の文句に変更(それもまた「論語」から)、一人だけ後れを取っていました。凝りすぎなんだよ。
 活字を拾ったり、組んだり、印刷機でガッシャンと押したりと、手間暇のかかる作業ですが、それがいいのですね。日ごろコンピュータで絵や文書を作って、プリンターであっという間に印刷されるけれど、そういうものでは決して味わえない感動があります。しかし木版画やプリントゴッコともまた違います。

 実は今、欧米では活版印刷によるグリーティングカードが数年前から人気になっているようなのです。ぼくも、3、4年前にテレビで見ました。デザインはコンピュータを使うのだけれど、印刷は活版で。それが実にいい。何か僕にもできないだろうか、と以前から模索中なのです。
 手始めにやってみたのが、今日のワークショップでした。ちなみに印刷した文は、ぼくが去年の春に詠んだ句です。
できあがった栞

 

おめでとうカード2011年02月12日


いろんな「おめでとう」に

 久しぶりに作品を掲載します。仕事では描いてるんですけど、ここにはなかなか登場しない。
 これは、3月8日に発売予定の「教師の友 別冊」(教団出版局)の付録CDに収録される画像データとして描いたものです。
 CS教師がそれぞれの用途に応じて使えるカードを、5人のイラストレーターが描いています。ぼくはもう1点、ペンテコステカード(2010年5月23日の記事参照)というキリスト教行事に合わせたものも出していますが、ここに掲載したカードは、キリスト教の行事とは関係なく、誰かの入学や卒業や結婚や就職などを祝うときに「おめでとう」を伝えるためのものです。

 実は、この作品の提出が遅れに遅れて、編集の方にはご迷惑をおかけしていたのです。
先日、お電話がありまして「一両日中で間に合うようでしたらお願いしますが、他の絵も出してくださっていますから、間に合わなければ結構ですよ」と、ほんとうにやさしく気づかっていただきました。
 しかし、それで諦めてはプロ失格。何のためにサッカーの試合を見ているんだ! 彼らのように、残り1秒でも諦めずに戦うんだ! (……って、どっか勘違いしてるかも)
 それまでにもあれこれアイデアはあったのですが、いまいちピンとこなかったのです。で、最後通牒を受けた翌朝、皿洗いをしている最中にアイデアが浮かんだ。これだ!

 自分の思い出、贈る相手の思い出を温め合うようなカードにしてはどうか。懐かしい絵や写真を広げたテーブルのように。で、今まで僕が描きためてきた作品から、趣旨にふさわしいものを選び出してレイアウトしました。画材やタッチが異なるものを、意識して選びました。
「おめでとう!」の言葉の前にある四角枠に、使う人がそれぞれ入学とか卒業とかの言葉を入れます。花の絵を中央においたのは、花を贈ることが「おめでとう」の基本だと思うから。

 他のイラストレーターたちから出されるであろう絵柄を想定しつつ、それらとは違ったものを出すことでバリエーションをつけ、何より、クリスチャンじゃない人がいろんなシチュエーションで使えるようなもの、を目指しました。

2011年の年賀状2011年01月07日


太眉がは私です!

 今年の年賀状、お送りしたところにはほぼ届いた頃だと思いますので、公開します。
 今回は、上の文字の部分は去年と同じデザインを用い、下の絵柄部分を新しく作りました。ウサギがモチーフなのは、すぐおわかりですね。……言わなくてもいいことだ。
 基本のアイデアそのものは11月末にぼんやりと思い浮かんでいました。が、いつものことながら、実際に形作りを始めると、いろんなアイデアが出てくるものです。ウサギと言えばやっぱり月だよな、と思ってやってるうちに、そうだ、E.T. のポスターデザインをちょっとお借りしてみようという気になりました。

 妻がこの絵を見て、「眉毛が気持ち悪い! ウサギはこんなんじゃないでしょ」と吐き捨てるように言いました。何を言ってるか、これがあるから面白いんじゃないか。このウサギは、ぼくなんだ! 太眉はぼくのアイデンティティなんだぞ。
 そのくせ、妻はあとで「親戚あての賀状に、これ使わせてね」と言ってくるのでした。ぼくはしっかりお断りしました。

サイトリニューアル2011年01月06日

 3年間お休みしていた私のウェブサイト(ホームページ)をリニューアルしました。
 
 リニューアルと言っても、まだ箱だけです。家を新築して、家具がまったく入っていない状態。これから生活(仕事)ができるように、徐々に各部屋を整えていきますので、お時間がありましたら、ぼちぼちご訪問ください。

 これからは大きな流れとして、ブログを文章中心、HPをイラストなどの作品中心にして作っていこうと考えています。コメントは引き続き当ブログへ。お便り(メール)はHPからお送りいただけると、ありがたいです。

 ではでは、よろしくお願いいたします。

打ち砕かれた夢2011年01月01日

 新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 年末ギリギリで年賀状を何とか投函できたのですが、今朝お雑煮を食べていたとき、年賀状の新しいアイデアが思い浮かびました。
 ウサギがマンボを演奏していて「卯(ウ)!」とかけ声をかけている姿です。さっそく家族に披露しました。「これ、面白いでしょう。何かにできそう。あとで作るか」。
 食器洗いや後片付けも終わって一段落、実業団駅伝を見るために、ぼくはテレビをつけました。そしたらそこにダイハツのCMが流れました。アニメでウサギがマンボを踊っていて、最後に「ウ!」と叫び、バックに大きな「卯」の字がどーんと降りてくるのです。
 みごとにかぶった……ぼくの夢は元旦9時15分に打ち砕かれたのでした。子どもたちは「みんな、考えてること同じなんだよ。きっとこのCM、お父さんと同じ年代の人が考えてるよ」と言いました。

 ダイハツのこのCM、今年のベストCMじゃないですかね?